安心の度合いは低くても、しっかりと補えます
今回は「自立型の高齢者向け賃貸住宅」であっても、比較的重度の要介護者が問題なく暮らしているケースをご紹介します。
まず初めに自立型の高齢者向け賃貸住宅と介護施設について、それぞれの特徴を見てみましょう。
次の点で違いが際立っています。
自立型の高齢者向け賃貸住宅
- 生活面は自由度が高い
- 介護サービスは自由に選択できる
介護施設
- 生活面はルールが多い
- 介護サービスはスタッフが常駐し手厚い
自分なりにカスタマイズができる高齢者住宅
要約すると、介護施設ではルールにしばられる代わりに、安心安全の度合いは高くなり、一方の高齢者住宅では自由度が高い反面、安心安全の度合いは低くなります。
しかし、高齢者住宅の場合は、安心安全の度合いが低いところを補うことができるという利点も見逃せません。
というのも、訪問介護や通所介護のサービスが充実してきた現在、ヘルパーさんに居室へ来てもらうなど外部から介護サービスの提供を受ければ、要介護者でも十分に「自立型の高齢者向け賃貸住宅」で暮らしを営むことができます。
つまり自分の要介護度に合わせて、いま必要な介護サービスだけを選んで利用することで、高齢者住宅は自分なりにカスタマイズができるわけです(完全介護の施設では自由に選択できない)。
次回は、高齢者住宅の入居者の具体的な事例を挙げてみます。
<つづく>
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