写真:室内設備の完備されたサ高住「ヘーベルVillageやまだい中町」(東京都町田市)
浴室と台所の室内設置率、20~30%台にとどまる
今回は「サービス付き高齢者向け住宅」(通称:サ高住)の住宅設備について考えてみましょう。
サ高住には居室や食堂、共同リビングなどがあり、居室の中にはトイレと洗面台、収納、浴室、台所などが設置されています。
そのうちトイレと洗⾯台、収納はほぼすべての居室に備わっているのですが、浴室と台所については設置率が20~30%台にとどまっています。
この5つすべての設備が完備している住宅は、わずか20%にすぎません(昨年8月現在、下のグラフ参照)。
サ高住の専用部分の設備
(出典:一般社団法人 高齢者住宅協会)
このように居室の設備が住宅によって違うのは、サ高住を定めた法律(高齢者住まい法)の規定が影響しています。
法律では、この5つの設備は居室に備えることとしているものの、浴室と台所、収納の3つに関しては共同して利用できるものが館内にあれば、各々の居室には備えなくても良いとされているからです。
では続いてサ高住の居室の「面積」と「室内設備」の相関関係について見ていきましょう。
<つづく>
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