自分らしく生きるには〝住まい選び〟が何よりも大切
介護付有料老人ホームの見学を終えると、Mさんはとてもガッカリした表情でした。
不満なところは、食事の時間が定められた食堂、他の入所者と一緒に入る大風呂、毎日の安否確認など、館内に決まりやルールがあること‥。
ルールに縛られて生きるくらいなら、死んだ方がマシだわ。
そうおっしゃったMさん。一番求めていたのは「自分らしく生きること」だったのです。
選択先は高齢者向け賃貸住宅
最終的にMさんが選んだのは、アクティブシニアの多い高齢者向け賃貸住宅でした。
但し、要介護3のMさんは、在宅でしっかりとした介護サービスを受ける必要があります。そこで-
イチイ「Mさん、ヘルパーさんに定期的に来ていただき、入浴の介助や夜間の服薬管理、通院の介助など、生活全般のサポートをお願いいたしましょう」
高齢者向け賃貸住宅であっても現在は、医療や介護、生活支援などのサービス(外部から提供)を組み合わせれば、要介護の方も十分に暮らしを営むことのできる時代です。
Mさんは今、自由にのびのびと過ごしていらっしゃいます。
このように生涯にわたって自分らしく生きていくには、〝ご自身に合った住まい選び〟が何よりも大切だと思います。
さて、次回は今回とは対照的に、60代の元気な男性が「自由はいらないから、手厚い介護サービスが欲しい」と語った切実な思いをご紹介します。
<つづく>
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