画像:シニア向け分譲マンション「ルミシア浦安舞浜」(浦安市)

自立した高齢者対象、バリアフリーの安心安全な住まい

ここ数年、元気な高齢者を対象とした「シニア向け分譲マンション」の供給が増えています。高齢者向けの賃貸でもなく、老人ホームでもない、分譲(所有権)の住まいにはどんなニーズがあるのでしょうか?

不動産情報サービス会社・東京カンテイが2022年7月に公表した調査レポートによると、2022年6月末時点で、2023年までに竣工予定の物件を含む全国のシニア向け分譲マンションは98物件・14,947戸とされています。近年も新規供給は続いており、現在はこの数を上回っている可能性があります。

「分譲」ということは、入居者は購入して所有権を持ち、売却や相続させることができます。ただし一般の分譲マンションと違うのは、ハード(建物)はバリアフリーなど高齢者が安全に住むことへの配慮がなされ、ソフト面では高齢者が望むさまざまなサービスを提供しているところです。一般的には自立して生活のできる高齢者を対象にしています。

自立した高齢者を支える「シニア向け分譲マンション」

「シニア向け分譲マンション」とは、高齢者が快適で安心して暮らせることを目的とした分譲型(購入して所有権を持つ)マンションです。このタイプのマンションには、通常の分譲マンションとは異なる特徴があります。以下にそのポイントをわかりやすく解説します。

所有権を持つ住まいシニア向け分譲マンションは、購入すると入居者がその住戸の所有権を持ちます。そのため、将来的に売却したり、相続させることが可能です。賃貸や老人ホームとは異なり、資産としての価値を持つ点が特徴です。
安全性を重視した「ハード」の工夫建物自体には、高齢者が安全に生活できるような工夫が施されています。例えば、以下のようなバリアフリー設計が一般的です。

・段差のない床
・広めの廊下やドア
・手すりや滑りにくい素材を使用した設備


これにより、高齢者の方が日常生活を安心して送れる環境が整っています。
充実した「ソフト」サービスシニア向け分譲マンションでは、住まいだけでなく、生活を支えるサービスも充実しています。一般的なサービス内容には次のようなものがあります。

・日常生活のサポート
・24時間の緊急対応
・健康相談や介護予防プログラム

・趣味や交流のためのイベントの提供

こうしたサービスにより、高齢者が自立した生活を維持しながらも、必要に応じてサポートを受けられる環境が整っています。
自立した生活を希望する高齢者が対象シニア向け分譲マンションは、基本的に自立して生活できる高齢者を対象としています。日常生活は自分でこなしながらも、必要な時にサービスを利用するという形です。

シニア向け分譲マンションに向いた方

「シニア向け分譲マンション」に向いた方は、大きく下記のような方です。

  • 老後の住まいを安心・快適にしたい方
  • 自分の資産として所有できる住まいを探している方
  • 自立した生活を送りつつ、必要なサポートを受けたい方
  • 老後に安全な環境で安心して暮らしたい方

「シニア向け分譲マンション」は、老後の生活を充実させたいと考える方にとって、安心できる住まいの選択肢の一つです。

温暖な温泉地から都市部へ!シニア向け分譲マンションの供給エリア

では、「シニア向け分譲マンション」はどんなエリアに供給されているのでしょうか。かつては静岡県の熱海市・伊豆市などの温暖で過ごしやすく、自然豊かで温泉のある地域での供給が多数でした。

  • 自然環境が豊かでリラックスできる。
  • 温泉などの施設が充実している。
  • 温暖な気候で体にやさしい環境。

供給エリアは、かつての温泉地・リゾート地中心から、都市圏へと広がってきました。東京カンテイの2022年調査でも、関東地方や関西地方での供給の厚みが確認されています。その後も首都圏で新規物件の供給が続いており、都市近郊で暮らしやすさを重視するニーズの強さがうかがえます。

  • 交通アクセスが良く、病院やショッピング施設が近い。
  • 子どもや孫など家族が近くに住むケースが多い。
  • シニア層の中には、趣味や社会活動を楽しむための都市生活。
出典:東京カンテイ「シニア向け分譲マンションの供給動向分析」(22年7月公表)

どのエリアを選ぶべき? あなたに合った住まいの選び方

シニア向け分譲マンションを選ぶ際には、自分のライフスタイルや将来の生活ニーズに合わせてエリアを検討することが大切です。以下のポイントを参考にしてみてください。

自然豊かで静かな生活を送りたい方

  • おすすめエリア 静岡県の熱海市や伊豆市などは、緑豊かな自然と広々とした空間に囲まれた魅力的な地域です。このエリアでは温泉を楽しめる場所が多く、日々の生活にリラックスをもたらします。また、穏やかな気候が特徴なので、ゆったりとした生活を求める方。
  • こんな方におすすめ 落ち着いた雰囲気の中で静かに暮らしたい方にとって、趣味にじっくり時間を使える環境は理想的です。ガーデニングで自然と触れ合ったり、温泉巡りを楽しんだりと自分のペースで充実した日々が送れます。

利便性を重視したい方

  • おすすめエリア 東京、神奈川、大阪、兵庫などの都市部の魅力は利便性の高さです。駅やバス停が近く、交通アクセスが便利で移動がしやすい環境が整っています。また、病院やスーパー、ショッピングモールなどの生活に必要な施設が充実し、快適で便利な生活が送れます。
  • こんな方におすすめ 何かあったときにすぐサポートが得られる環境を求める方にとって、安心感のある生活は大切です。また、アクティブに外出したり、趣味や社会活動を楽しみたい方は、利便性の高さがポイントです。

シニア向け分譲マンション、価格上昇の背景とは?

東京カンテイの2022年公表データでは、2020年以降に供給された全国のシニア向け分譲マンションの平均専有面積は約60㎡、平均価格は4,386万円とされています。関東地方でも平均専有面積は約59㎡、平均価格は4,245万円で、全国平均と大きな差はありません。

また、同調査では、2000年代以降は3,000万円台で推移していた価格帯が、2020年以降は坪単価約240万円まで上昇しており、価格上昇傾向が見られます。なお、これらは2022年時点の調査に基づく数値です。

出典:東京カンテイ「シニア向け分譲マンションの供給動向分析」(22年7月公表)

※本記事内の供給戸数・価格・面積に関する数値は、東京カンテイが2022年7月に公表した調査資料をもとに構成しています。足元では新規供給も確認されており、最新の供給戸数は掲載時点の数値を上回っている可能性があります。

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