前回「シニア向け分譲マンション」についての記事をお届けします。

充実したレストラン・娯楽等の施設、豊かな老後の暮しを実現

ここ数年、元気な高齢者対象の「シニア向け分譲マンション」の供給が増えています。

分譲マンションですので、購入して所有権を持ち、売却や相続ができます。

一般の分譲マンションと異なるのは、ハードの建物はバリアフリーなど高齢者が安全に住むことへの配慮がなされ、ソフト面では高齢者向けのさまざまなサービスが提供される点です。

入居者の対象は自立して生活のできる高齢者。そのため、入居者サービスは医療・介護よりも、健康の維持や生活満足の向上を主な目的としています。

食事や娯楽のサービスを提供

シニア向け分譲マンションにはどんなサービスと付帯施設が設けられているのでしょうか。

シニア向け分譲マンションにおける付帯施設の導入状況
東京カンテイ「シニア向け分譲マンションの供給動向分析」(22年7月公表)

まず、食事サービスを提供する「レストラン・食堂」は導入率が約95%と極めて高いです。
入居者の部屋にキッチンはありますが、ここで提供されるのは栄養士が考えた食事だけに、家事負担の軽減に加えて健康面でのメリットが得られます。

娯楽サービスについてはホビールームや娯楽室、AVルーム、カラオケルームの導入率(いずれも約45~60%)が高いです。
AVルームやカラオケルームは一般の大規模マンションにも多いので、ニーズの高いことがうかがえます。

ニーズ高い医療サービス

医療サービスでは「医療提携」の導入率が高いです。
自立した高齢者でも、病気やけがへの心配から医療サービスは充分に享受したいと思うことでしょう。

このようにマンション内に施設が多く、さまざまなサービスを提供するため、管理費や修繕積立金は一般の分譲マンションより高額になります。
高額であっても、館内の施設で入居者が交流できるなど、まさにアクティブなシニアにとっては格好の住まいなのです。

(トップ画像:シニア向け分譲マンション「ルミシア浦安舞浜」(浦安市)ホビールーム)

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