若き学生時代、突如として海外放浪に踏み出し、その経験から外国人賃貸業界に深い興味を抱くようになったのが、イチイ社長・荻野氏です。このコラムでは、そんな荻野の体験をコラム形式でお届けします。

第2回目のコラムは、イチイが運営する「J&Fハウス」をテーマに外国人ハウス(ゲストハウス)のルーツに迫ります。

※本コラムは『異文化共生住宅』をテーマにイチイ社長 荻野が2005年1月から2006年3月まで週刊住宅に寄稿したものです。

話題沸騰!「外国人ハウス(ゲストハウス)」その人気の秘密(1)

「新聞を見たのですけど、ほんとうに、古くても、設備が共同でも貸せるのですか。」
「いったいどんな人が入るのですか。」

こんな質問の電話が朝から事務所に殺到した。それは、老朽化して入居者がいなくなったアパートを「外国人ハウス」(外国人向け宿泊施設)にすることで、一転引く手あまたの大人気物件に変身させた我が社の「J&Fハウス第1号」が新聞記事で取り上げられたからである。

「外国人ハウス」とは、1980年代頃から(この頃から外国人が飛躍的に増加する。1980年の外国人登録者数は78万人)、東京都内で住居に困っている外国人に自宅の空き部屋を開放したり、日本語学校が生徒のために宿舎として借り受けた一戸建てなどを、生徒だけに限らず一般の外国人にも貸したことなどから始まった貸間形式のアパートである。

外国人にとって、一般の賃貸アパートを借りる場合の礼金、敷金は、経済的負担が大きく、それ以上に日本人の保証人を用意するのが非常に難しい。また、外国人であるというだけで入居を拒否されてしまうような時代背景もあり、家賃以外の一時金が必要なく、保証人も要らない外国人ハウスはとても経済的で便利な存在となった。

さて、東京の北区にオープンした「J&Fハウス第1号」であるが、築後40年以上の木造のアパートで、建て替え予定だったものに簡単なリフォームを施し、外国人ハウスとして再生したものだ。共同の玄関を開け、ミシミシと軋む廊下を奥に進むと、共同のトイレ、ランドリー、シャワールーム、そしてみんなの憩い場であるキッチン兼リビングがある。 
 
各室にはクーラー以外の特別な設備はなく、部屋の広さも4.5畳~6畳くらいと広くない。だが、寝具や照明器具などは一応揃えてあるので、鞄一つで来てもすぐにでも生活できる。共用のリビングには、大型テレビ、パソコン、冷蔵庫、電子レンジ、調理器具などが備わっているので便利だ。

ある意味、「外国人ハウス」はグローバルスタンダードな賃貸形態といえるかもしれない。

Topic of the day! The secret to the popularity of “Foreigner Houses (Guesthouses)” – Part 1

※This column is a series of articles written by Masao Ogino and published in a weekly newspaper from January 2005 to March 2006, focusing on the theme of “Multicultural Coexistence Housing.

“Foreigner houses” or guesthouses gained popularity in Tokyo since the 1980s as an economical and convenient housing option for foreigners struggling to find accommodation. These rental apartments do not require key money, security deposits, or a Japanese guarantor, making them accessible to foreign residents. J&F House No.1 in Kita-ku, Tokyo, for example, is a renovated 40-year-old wooden apartment that offers shared facilities and basic necessities, providing an easy living arrangement for its tenants.

热议话题!“外国人房屋(客栈)”其受欢迎的秘密之一

※本专栏是荻野政男于2005年1月至2006年3月在一家周报上发表的一系列文章,重点关注“多元文化共存住宅”主题。

这篇文章介绍了日本的“外国人房屋”(也称“客栈”),这是一种出租单间的公寓,起源于1980年代,面向住在东京的外国人,由于不需要支付礼金和押金,也不需要担保人,因此非常受外国人欢迎。文章介绍了一家名为“J&F House第1号”的外国人房屋,这是一座40多年历史的木造公寓,经过简单的翻新改造,成为了现在的外国人房屋,其中包括共用的厕所、洗衣房、淋浴间和客厅等设施,非常方便。

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