退去立会いの直前に入居者が逃亡？〈第1編　トラブル・空室19〉

【1分小話】つぶやく「イチイのトラブル請負人」
「入居者トラブルとっておき対処法」大家さん応援物語をコラムでお送りします。

退去立会いの直前に入居者が逃亡？

ひどく困惑していらっしゃいました。

大家さん「1週間後に退去するという入居者と連絡が取れない。そこで部屋を訪ねてみたら、家財も運び出し、もぬけの殻だった。鍵は郵送で返してきたけど、退去立会いの約束も破られて…。どうすればいいんだろう」

請負人「当社が室内の破損などをチェックしたところ、壁に複数の大きな穴があいていました。査定の結果は、オーナー様負担分を除いた原状回復費（入居者への請求額）が21万円ですので、預かっている敷金では到底足りません。

ご入居者とは後日連絡が取れたと聞きましたので、すぐに請求書をお送りください（配達証明付きの内容証明郵便を利用するのがコツ）。
また、連帯保証人に対しても同じ方法で請求することが大事です。支払っていただけない場合は、少額訴訟で解決を図るしかないでしょう」

賃貸経営では起こりうるトラブルです。法律に則ってしっかりと対応するべきだと思います。

〈つづく〉