時代と共に入居検討者が賃貸住宅に求める条件や設備は変化しています。コロナ禍を経た今、入居検討者は何が気になり、何を求めているのでしょうか。
入居検討者が気になる賃貸住宅の「条件」と「設備」ランキング
不動産情報サービスのアットホーム(株)は、『不動産のプロが選ぶ!「2023年上半期 問合せが多かった条件・設備~賃貸編~」ランキング』を発表しました。同ランキングは、2023年1月~6月の間に賃貸居住用物件を探す入居検討者を担当した不動産会社スタッフの声を反映して作成したものです。住まい探しの現場であがったリアルな声を見ていきましょう。
1位はコロナ収束を表す結果に「上半期 問合せが多かった条件編ランキング」
最も問合せが多かった条件は「転勤のため引っ越したい」でした。
2022年下半期と比べると1.4ポイント多く、2021年上半期の調査開始以降、初めて1位となりました。不動産会社のコメントでは、「転職・転勤による引越しや、通勤時間短縮を希望するお客さまが多い印象」とあり、人流の活発化が見受けられます。新型コロナ収束を物語る結果と言えるでしょう。
不動産のプロが語った条件にまつわるエピソード
調査に寄せられた不動産会社からのコメントには「在宅勤務だった方が、出勤が増えたため都心に戻ってくるケースが多かった。(東京都)」「物価高騰により、自炊をするため、スーパーの近くを希望されるお客さまがいた。(東京都)」「在宅勤務から通常勤務へと戻りはじめ、利便性を考える方が多くなってきているように感じる。(埼玉県)」など、昨今の急激な時代の変化を物語るコメントが寄せられました。
2位は不動の人気設備、1位は意外なあれ「上半期 問合せが多かった設備編ランキング」
設備編ランキングの1位は「駐車場」でした。複数台止められる駐車場を求める人が一定数いるようで、不動産会社からのコメントには「3台分の駐車スペースが欲しいという問合せがあった」というコメントが多数見られました。ちなみに「駐輪場」は10位でした。
2位は「インターネット接続料無料」。調査開始以降2位以内をキープし、不動産会社からは「インターネット無料物件を探されるお客さまが多かった」といったコメントが多数あがりました。リモートワークの普及やデジタルコンテンツの多様化する現代において、必須設備と言っても過言ではないでしょう。
3位の「洗面所独立」は、意外にも調査開始以降初めてトップ3にランクイン。4位の「オートロック」に関して不動産会社からは「防犯面を気にされる方が多く、2階以上、オートロック、モニタ付インターホンが人気」というコメントが寄せられました。コロナ禍で一気にネットショッピングの需要が高まり、それに伴って非対面接触を叶える宅配ボックスも人気を集めましたが、同ランキングでは6位という結果になりました。
不動産のプロが語った条件にまつわるエピソード
設備に関しては「2024年問題を踏まえて宅配ボックスは設置されているか、設置予定はあるかという問合せが何件かあった。(東京都)」「オートロックでホームセキュリティーがしっかりしている物件の希望が多くなっているように思う。(大阪府)」「単身物件でも追焚き機能を希望する方が今までと比べて多かった。(東京都)」というコメントが寄せられました。
以上、『不動産のプロが選ぶ!「2023年上半期 問合せが多かった条件・設備~賃貸編~」ランキング』でした。入居検討者のリアルな声から新たな発見もあったのではないでしょうか。今回の記事が賃貸経営オーナー様のご参考になりますと幸いです。
(画像元:アットホーム株式会社)
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