2022年10月、全国賃貸住宅新聞にて「入居者に人気の設備ランキング2022」（回答：全国の不動産会社355社）が発表されました。本アンケートでは、「この設備が無ければ入居者が決まらない」、「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても決まる」2つのテーマとなっています。今後の空室対策のご参考にご一読ください。
この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる！
（画像出典：全国賃貸住宅新聞「ネット無料、安定の2冠【人気設備ランキング2022】」）
「この設備があれば周辺相場より家賃が高くても入居が決まる」アンケートでの単身者向け賃貸の3位までの結果は以下の通りです。
3位 高速インターネット（1Gbps）
前年4位だった「高速インターネット（1Gbps）」が3位に上昇。今やインターネットは入居者にとって必要不可欠です。なのでネットの速度が遅いと「動画が止まってしまう」「オンラインゲームができない」などといった日常生活が不便になるので、より入居者は高速さを求める志向にあるようです。
■高速インターネット「1Gbps」の速度とは？
インターネットの速度には、「Gbps」「Mbps」「Kbps」等の単位があります。「Gbps（ギガビーピーエス）」は、高画質動画やビデオチャットがスムーズに出来るほどの速さです。
2位 エントランスのオートロック
前年3位から2位に上がった「エントランスのオートロック」。オートロック付きの賃貸住宅は、防犯対策として入居者にとって重要な設備です。賃貸物件において防犯意識が高まっており、オートロック完備の賃貸物件を探される方が多い指向です。
- 不正侵入者を防ぐ
オートロック付きの賃貸物件は、オートロックの鍵を持つ人が中に入れるので、不正侵入などのリスクを軽減することができます。
- 訪問営業や勧誘から避けられる
訪問営業や勧誘などからインターフォン越しで断ることができます。オートロックがあれば自由に入ることができないため、直接会うことを避けられます。
- 守られている安心感
オートロックは建物内に入るまで、エントランスの扉とオートロックの扉となっているため、空き巣が避けやすい傾向にあります。
近年では様々なタイプのオートロックが登場しています。
- スマートフォンとの連携：スマートフォンとの連携機能を持ったオートロックは、スマートフォンアプリを通じて操作することができます。例えば、遠隔からオートロックを解除することができたり、アクセスログを確認することができたりします。
- 生体認証機能：生体認証機能を搭載したオートロック。指紋認証や顔認証などで、より高度なセキュリティを提供することができます。
- 防犯カメラとの連携：オートロックと防犯カメラを連携させることで、セキュリティが強化されます。
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1位 インターネット無料
1位の「インターネット無料」は、なんと8年連続の1位です。日常生活に欠かせないインターネットは「速さ」と「安定性」が重要視されています。しかも、入居者はネット接続の開通工事をせずにすむので、手間と費用を抑えられる人気の設備です。
- 「インターネット対応」
物件（建物）近くの電柱などから物件の共用スペースや各部屋までネット回線工事が完了されている状態のこと。入居後ネットを利用する際は、入居者が自分の部屋まで回線を引く工事の申し込みや、プロバイダの申し込みをする必要があります。
- 「インターネット完備」
「インターネット完備」は、「インターネット対応」とは違い、回線工事の申し込みやプロパイダ契約などの手間がいらず、入居後にすぐインターネットが利用できる状態のことです。
- 「高速ネット対応」
「高速ネット対応」には厳密な定義はありませんが、ADSLや光回線などが「高速ネット」と記載されています。物件情報に「高速ネット対応」とある部屋は、外から物件の共用部分までインターネット回線が引かれ、部屋までは引かれていません。なので、入居者が工事やプロパイダの契約手続きをする必要があります。
まとめ
毎年公表される「人気設備ランキング」を見ることで、現在どのような設備を重視しているかが分かります。今後も技術の進化や社会の変化に合わせて、人気設備ランキングも変化していくことでしょう。私たちは、常に新しいトレンドやニーズに敏感である必要があります。
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