イチイが取り組む「分散型サ高住の事業化」についてご報告します。日本の高齢化社会において、持続可能な高齢者の住まい方の新たな形を提案するものです。
本報告では、分散型サ高住のメリットや具体的な事例、今後の展望について詳しく説明します。地域に根ざした生活支援などが可能な、新しい高齢者の住まい方のモデルをご紹介いたします。
生活支援サービスの提供ができるかが事業成功のカギ
それでは、分散型サ高住がユーザーから望まれる理由について以下にご説明します。
分散型サ高住が求められる理由
- 友人のいる住み慣れた街で暮らしたいから
- 負担のかかる広い家を出て、コンパクトでバリアフリーの暖かい住まいに移りたい
- 生活利便性の高い比較的家賃が高額な地域でも家賃がリーズナブル
- 自由に暮らしながらも孤立せず、困ったときに支えてもらえる
そうしたニーズはあるものの、分散型サ高住はなかなか広がりません。
それは入居を検討するユーザーに「最期まで暮らせるのか、生活支援は十分なのか」といった不安があるからです。
困りごと解決などノウハウ不足の事業者
その一方で、供給側の事業者としては次のような点が課題となっています。
事業者の課題
- ハード以外の管理、例えばコミュニティづくりが負担になるのでは、との不安がある
- 困りごとの解決や生活支援のノウハウがない
- 何かあったときの責任など、負担やリスクが読み切れない
分散型サ高住のゴールイメージは、直接的な介護サービス以外のちょっとした困りごとを含む総合的な生活支援サービスが提供され、地域の医療や介護資源を活用しながら、長く住み続けられる住まいをつくることです。
しかしながら、事業者がこの領域を担うには、人件費など経費を賄える大規模な戸数が必要になります。
では、どうすればいいのでしょうか。
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