あらゆる業界でChatGPT(チャットジーピーティー)を活用したサービスが生まれています。不動産業界でもChatGPTを取り入れている企業が増えていますが、賃貸経営においてもChatGPTは役立ちます。

そこで今回は、賃貸経営オーナーにご紹介したいChatGPT活用術をご紹介します。

賃貸経営でChatGPTができること

ChatGPTは知りたいことや聞きたいことを文章で入力するだけで、会話のように自然な回答で教えてくれます。ChatGPTでできることは多岐にわたりますが、賃貸経営で活用するうえで役立つのは以下の3つです。

  1. 情報収集
  2. アイデア出し
  3. 文章の要約

これらが賃貸経営でどのように役立つのか、一つずつ解説していきます。

ChatGPT活用術1:情報収集

ChatGPTは何かを調べるときにとても便利です。時間をかけて本を読んだりWEBで調べたりできればいいですが、なかなか時間をかけられないときに使うと、知りたいことを瞬時に回答してくれるので時短になります。

ChatGPT活用術1  情報収集

上記のように知りたいことを質問すると、瞬時に回答してくれます。

ChatGPT活用術2:アイデア出し

自分ではなかなかアイデアが思い浮かばないときにChatGPTに質問すると、さまざまなアイデアを出してくれます。

ChatGPT活用術2  アイデア出し

このように質問すると、いくつもアイデアを出してくれます。

出してくれたアイデアの中に良いと思うものがあれば、さらに問いかけて深掘りしていくといいでしょう。これだと思うものが見つかるかもしれません。

ChatGPT活用術3:文章の要約

賃貸経営では法改正や新制度を調べるシーンが多いです。しかし、全文を読もうとすると時間を要します。

そんなときには、ChatGPTに要約してもらうと便利です。長文を入力して文字数を指定すると、そのとおりに要約してくれます。

このように、賃貸オーナーにとってもChatGPTはさまざまな面で活用できます。

ChatGPTを使うときの注意点

ChatGPTの注意点

知りたいことを瞬時に教えてくれるChatGPTですが、発展途上中のサービスのため、全ての回答が正しいわけではありません。加えて、ChatGPTの回答は2021年9月までのデータから生成されていないため、リアルタイムな情報ではないからです。したがって、最新情報を得ることは難しいといえます。

的外れな回答や誤った回答を返してくることも少なくないので、ChatGPTの回答は鵜呑みにせず参考程度にしましょう。そして、回答の根拠を自分で調べるようにしましょう。

使う前に知っておきたいGPT-3.5とGPT-4

ChatGPTを使う前に知っておいてほしいのがChatGPTの種類です。

ChatGPT にはGPT-3.5とGPT-4の2種類があります。GPT-3.5は無料で使用できますが、GPT-4は最新モデルのため有料です。ちなみに、「ChatGPT Plus」に加入すればGPT-3.5とGPT-4の両方を使用できます。「ChatGPT Plus」は月額20ドルです。 

なぜ2種類とも知っておいたほうがいいかというと、同じ質問でもGPT-3.5とGPT-4では回答が異なるからです。最新モデルGPT-4はあらゆる分野で精度が改善されたため、GPT-3.5よりも高度な回答をしてくれます。

もちろん、GPT-3.5でも十分な回答を得られますが、調べたいことや知りたいことによってはGPT-4のほうがいい場合も。自分に適したモデルがどちらなのか知るためにも、あらかじめ両者の違いを知っておきましょう。

GPT-4はGPT-3.5とどう違う?

GPT-4はGPT-3.5とどう違う?

GPT-4はGPT-3.5と比べて以下の点が向上しました。それぞれ説明していきます。

処理能力の正確性

処理能力とはテキスト(文章)生成の処理を指します。GPT-3.5の処理能力は約5,000文字に対して、GPT-4は5倍の約25,000文字を処理できるようになりました。

しかし、利用回数の条件を設けられています。リリース当初は「4時間に100回」の制限でしたが、現在(2023年5月)では「3時間に25回」に変わりました。

回答の正確性

模擬司法試験のスコアがGPT-4の正確性を物語っています。GPT-3.5とGPT-4でスコアを比較したところ、GPT-3.5は受験者の下位10%前後しかなかったのに対して、GPT-4は上位10%のスコアで合格できたとOpenAIは発表しました。いかに正確性が向上したのかがわかる一例といえます。

フィードバッグ(ユーザーの指摘)の反映

GPT-3.5も質問に対する回答を指摘すると回答内容を修正しましたが、GPT-4はこの精度が高くなりました。より具体的かつユーザーが知りたい情報を短時間で提供してくれます。

これは、GPT-4が利用者全体のフィードバックを活かせるようになったからです。ビックデータから間違いを正せるようになったのがGPT-3.5とGPT-4の違いです。

フィードバッグ(ユーザーの指摘)の反映

GPT-3.5も質問に対する回答を指摘すると回答内容を修正しましたが、GPT-4はこの精度が高くなりました。より具体的かつユーザーが知りたい情報を短時間で提供してくれます。

これは、GPT-4が利用者全体のフィードバックを活かせるようになったからです。ビックデータから間違いを正せるようになったのがGPT-3.5とGPT-4の違いです。

表現の制御

ChatGPTのネックとして挙げられるのが差別的・暴力的な表現を含んでしまうことです。GPT-4は、望まない表現を避ける制御機能が導入されています。これまでも指摘すれば修正できますが、GPT-4は指摘する手間が減りました。これまで以上に万人が使いやすくなったといえます。

このように、同じChatGPTでもGPT-3.5とGPT-4でここまで違います。最初から精度の高い回答を得たい人は有料のGPT-4を、正確性よりもまずはChatGPTに慣れたい人は無料のGPT-3.5から使ってみるといいでしょう。

今回の記事がオーナーの皆様の参考になりましたら幸いです。

筆者:阿部 恭子

家具会社の勤務経験を活かし、インテリアや住宅に関わる記事を多数執筆。また、約8年の営業職で培ったコミュニケーション力を活かし、インタビュー記事も手がける。取材人数800名以上。大手ECサイトの商品コピーやコラムなど幅広く対応できるのが強み。

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