首都圏に住むうえで、部屋を借りて住むのか家を建てて住むのかによって選ぶ街は変わるでしょう。一時的に住むのと長期間住むのとでは求めるものが変わってくるからです。では、首都圏で賃貸住宅に住むとなった場合、どの街が人気なのでしょうか。

(株)LIFULL(ライフル)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、「2024年 LIFULL HOME’S みんなが探した!住みたい街ランキング」を発表しました。今回ご紹介するのは、首都圏における「借りて住みたい街ランキング」TOP200内の駅を路線別に集計し、JR東日本の首都圏における「住みたい街が多いJR東日本・首都圏の鉄道路線ランキング」です。

どの路線が一番人気? JR東日本・首都圏の鉄道路線ランキング(総武線、京浜東北・根岸線 編)

首都圏における「借りて住みたい街ランキング」TOP200内の駅と路線を対象に、JR東日本の路線別に集計した「住みたい街が多いJR東日本・首都圏の鉄道路線ランキング」では、22駅がランクインした総武線が1位となりました。2位は、21駅にランクインした京浜東北・根岸線、3位は17駅がランクインした湘南新宿ライン、4位は中央線(16駅)、5位は山手線(13駅)でした。

それでは、人気路線ごとに見る「借りて住みたい街」のランクインした路線では、それぞれどの駅が人気なのか見ていきましょう。

【総武線】1位は落ち着きあるベッドタウン「三鷹」

総武線の1位は「三鷹」(借りて住みたい街ランキング首都圏版5位)、2位「千葉」(同11位)、3位「高円寺」(同16位)、4位「新小岩」(同20位)、5位「吉祥寺」(同21位)という結果になりました。

1位「三鷹」(東京都三鷹市)は、中央線の中央特快、通勤特快が停まる駅でもあるので新宿や東京へのアクセスも良好な駅です。駅周辺にはスーパーや商業施設が集まっていますが、昔ながらの商店街も残っているので日用品の買い物がしやすいと評判です。駅から少し歩けば閑静な住宅街が広がり、落ち着いた雰囲気があります。

2位「千葉」(千葉県千葉市)の魅力は利便性に富んでいること。内房線や外房線、千葉都市モノレールなど複数路線が利用できる「千葉県の交通の要」で、県内各所へのアクセスがしやすい駅です。また、駅周辺には商業施設が充実しショッピングや外食を楽しめます。そのほか、公園や図書館、病院などがあるので生活環境としても整っています。

3位「高円寺」(東京都杉並区)の特筆すべき魅力は商店街。駅周辺に10以上あるとは驚きです。また、古着屋スポットとしても有名ですが、雑貨店や個人経営の飲食店も集まっています。昔ながらの八百屋や肉屋などが集まっているため、平日・週末問わず活気があるのが特徴です。新宿までJR中央線快速で2駅とアクセスも良く、終電が遅くまであるのも人気の理由です。

4位「新小岩」(東京都葛飾区)は、総武線と総武線快速の2路線が利用でき、「秋葉原」や「東京」が15分圏内とアクセス良好です。スーパーや商店街は比較的物価も安い傾向にあるので、生活費を抑えながらも便利な立地で暮らしたい方におすすめの駅です。

5位「吉祥寺」(東京都武蔵野市)は、住みたい街としてよく声があがる駅で、中央線では「新宿」まで約14分とアクセス良好です。中央線のほかには井の頭線が通っており、路線バスなども利用できます。駅直結商業施設やアーケード街に加え、駅前には「ハーモニカ横丁」など飲食店が集まっているので買い物、食事を楽しめます。駅から徒歩5分の立地にはお花見で有名な「井の頭恩賜公園」があり、自然の豊かさと利便性、にぎわいが調和した街です。

【京浜東北・根岸線】1位はJR東日本でも屈指の大規模駅「大宮」

京浜東北・根岸線における住みたい街ランキング1位は「大宮」(借りて住みたい街ランキング首都圏版4位)、2位「川崎」(同7位)、3位「蕨」(同10位)、4位「西川口」(同14位)、5位「大森(同27位)」でした。

1位「大宮」(埼玉県さいたま市大宮区)は、1日の乗員客数22万人を超え、JR東日本管内でも屈指の大規模駅です。駅ナカ商業施設が充実し、周辺には百貨店があるのでショッピングするには申し分ありません。さらに1日中遊べることもポイント。公園や神社、「JR大宮総合車両センター」や「鉄道博物館」があるので、子どもから大人まで楽しめます。見逃せないのは平均家賃が84,161円であること。ここまで便利なのに10万円を切っているのはうれしい限りです。

2位「川崎」(神奈川県川崎市川崎区)は、アクセス良好な駅。「品川」「横浜」からともに4駅の位置にあり、都心や横浜市内への通勤、通学する方には見逃せません。

3位「蕨」(埼玉県蕨市)は、都内へのアクセスが良く「新宿」までは最短で30分。平均家賃は8万円台であるのは注目ポイントといえます。スーパーや商店街が充実しているため買い物には困りません。さらに、現在は「コンパクトシティ蕨」を目指し駅西口では再開発が進行中のため、駅周辺での生活利便性向上が期待されます。

4位「西川口」(埼玉県川口市)は、「東京」まで約30分。駅周辺はスーパーのほか大型公園「青木町公園総合運動場」、商店街には本格的な中華料理店も点在しています。

5位「大森」(東京都大田区)は、「品川」まで6分でありながらも下町の雰囲気が残る街で、人流も比較的多くなく落ち着いた雰囲気です。

今回は総武線、京浜東北・根岸線の人気5位までご紹介しました。次回の後編では湘南新宿ライン、中央線、山手線をご紹介します。