「修繕積立金」が将来オーナーさんを守ります!

(前回よりつづく)

前回に引き続き、国土交通省が建物メンテナンスの重要性をオーナーに啓発するために作成した『民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック』をご紹介します。

今回のテーマは「オーナーは修繕に欠かせない資金をどう確保すれば良いのか」です。

▼前回の記事はこちらをご覧ください。
https://plusrooms.net/15867/

欠かせない修繕の資金確保

修繕費と積立金の累計イメージ

前述のような適切なメンテナンスのために必要なのは、建物の点検だけではありません。
というのも、修繕をしていないオーナーの多くは「資金的余裕がない」ことを理由に挙げているからです。

であれば、長期修繕計画によって高額な修繕費がかかる時期も分かりますので、将来に備えて計画的に資金を積み立てておくことが必要です。これを「修繕積立金」といいます。

もしも積立額が不足しそうであれば、金融機関からの融資が可能かどうか、早めに相談しておくのが賢明です。

計画修繕がもたらす好循環

修繕資金の確保方法

こうして住宅の性能を維持すれば高い入居率や家賃水準の確保につながり、次の修繕の資金も準備できるので、引き続き住宅の性能が維持されます。

このような好循環によって賃貸経営を安定させ、入居者が安心して暮らせる住まいを将来も提供していくには、計画修繕を怠らないことが何よりも大切です。

(引用:国土交通省「民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック」)

▼関連記事
第1編【トラブル・空室-40】エアコンが使えない!賃料は減額する?
第1編【トラブル 空室-54】改正民法始動!借主は自ら修繕できる?