ZEHは高い家賃設定へと可能性が広がります

積水ハウスは昨年末、入居者売電方式の賃貸住宅「シャーメゾンZEH(ゼッチ)」の取り組みが評価され、2022年度省エネ大賞(主催:省エネルギーセンター、後援:経済産業省)の会長賞を受賞しました。

積水ハウス、省エネ大賞を受賞

ZEH(以下、ゼッチという)の普及には入居者にそのメリットを分かりやすく享受してもらうことが重要とし、建物全体(メリットはオーナーのみ)ではなく、各住戸単位で売電する方式(入居者にもメリットあり)とした点が評価されたものです。

同社は21年までの4年間で計1万2千戸超の賃貸ゼッチを市場に供給しています。

住宅市場ではZEHが話題

いま住宅市場ではゼッチがホットな話題となっています。

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、太陽光発電などの自然エネルギーを利用して家庭のエネルギー収支を(プラスマイナスで)ゼロ以下にする住宅のことをいいます。消費するエネルギー量より、創り出すエネルギー量の方を多くすることを目指すものです。

これは政府が掲げる2050年の脱炭素社会の実現に向けた取り組みの一つ。
ここ数年、ZEHは戸建てのほかに、マンションや賃貸住宅でも採用する動きが活発になってきました。

いわゆる環境性と経済性に加え、快適性も兼ね備えたZEH。そんな次世代の住まいを詳しく見ていきたいと思います(今回は積水ハウスの事例を紹介)。

貸主と借主の双方にメリット!

このZEHの大きな特徴は省エネと断熱、創エネの3つです。

入居者の光熱費を抑えられると同時に、オーナーにとっては高い家賃設定の可能性も広がります。
いち早くゼッチ仕様にすることで、周辺物件との差別化ができることもメリットです。

今後も賃貸住宅でゼッチが普及していけば、オーナーの長期的な資産価値の向上につながります。
では、入居者のメリットはどこにあるのでしょうか。

<つづく>

(出典:積水ハウス)

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