2023年6月23日、アットホーム株式会社は、同社が提供する不動産情報ネットワークに登録・公開されたデータを基に、全国の主要都市を対象とした「賃貸マンション・アパート」の募集家賃の動向に関する調査結果を発表しました。
この調査は、現在の不動産市場における住宅の賃貸相場や需要の変動を把握するため賃貸物件に関して参考となるデータです。
【調査概要】
●対象全10エリア
首都圏(東京23区、東京都下、神奈川県、埼玉県、千葉県 )、北海道札幌市、宮城県仙台市、愛知県名古屋市、大阪府大阪市、福岡県福岡市
●対象データ
アットホーム(株)で登録・公開された居住用賃貸マンション・アパート(重複物件はユニーク化)
この調査の「家賃」とは、入居者が1カ月に支払う「賃料+管理費・共益費等」を指し、30㎡以下を「シングル向き」、30㎡~50㎡以下を「カップル向き」、50㎡~70㎡以下を「ファミリー向き」、70㎡超を「大型ファミリー向き」としています。
東京23区・東京都下は平均募集家賃が前年同月を上回る
マンションの平均募集家賃は、東京23区・東京都下・埼玉県・千葉県・名古屋市・大阪市・福岡市の7エリアが全面積帯で前年同月を上回る結果が出ました。
昨年(2022年5月)に調査された東京23区・東京都下を比較すると、マンション平均募集家賃のシングル向きは3位で平均家賃が55,940円でした。一方、カップル向きになると、東京23区・東京都下は3位以下のランクとなっており、ファミリー向きになると東京都下が1位で平均家賃が108,020円。大型ファミリー向き(70㎡超)になると東京23区・東京都下はランク外となり、大阪市が1位で平均家賃215,314円、埼玉県が139,389円、札幌市が136,937円でした。
賃貸マンション・アパートの平均家賃(面積帯別)
マンションは、カップル向きの部屋(30㎡~50㎡)が6カ月連続、ファミリー向きの部屋(50㎡~70㎡)が5カ月連続して、全10エリアで前年同月を上回りました。中でも、東京23区・埼玉県の2エリアは両タイプともに2015年1月以降最高値を更新しています。
賃貸アパートの方を見ると、ファミリー向けの部屋(50㎡~70㎡)が札幌市を除く9エリアで前年同月を上回りました。また、カップル向きの部屋(30㎡~50㎡)は札幌市・名古屋市を除く8エリアで前年同月を上回り、東京23区・東京都下・神奈川県・埼玉県・福岡市の5エリアが2015年1月以降最高値を更新した結果となりました。
(アットホーム調べ:2023年5月 全国主要都市の「賃貸マンション・アパート」募集家賃動向)
賃貸マンション・アパートの平均募集家賃の上昇
アットホーム(株)の調査結果によると、東京23区・東京都下・埼玉県・千葉県・名古屋市・大阪市・福岡市の7つのエリアにおいて、マンションの平均募集家賃が前年同月を上回る結果が分かりました。これらの地域において賃貸住宅の需要が高まっているのではないでしょうか。
特に、首都圏エリアである東京23区と東京都下では、賃貸マンション・アパートの募集家賃が上昇しているようです。また、埼玉県や千葉県などの周辺エリアでも募集家賃の上昇が見られ、不動産業界や賃貸住宅を検討しているオーナー様や企業にとって、市場動向に役立つ重要な指標となりそうです。
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