【1分小話】つぶやく「イチイのトラブル請負人」
「失敗しない賃貸経営の極意」大家さん応援物語をコラムでお送りします。

入居者はどこ?見知らぬ男が出入り

かなり憤慨していらっしゃいました。

大家さん「最近105号室で見知らぬ男が出入りしているのを見かけるが、どうやら住んでいるようだ。肝心の入居者は家賃を4ヶ月も滞納しているし、電話しても連絡が取れない。どうなっているんだ!」

部屋の又貸しが発覚した対象方法

請負人「無断で、契約違反の〝又貸し〟をされてしまったようですね。オーナー様!その見知らぬ男に居座られないよう、急いだ方がいいと思います」

■又貸しとは
又貸しとは、貸主に無断で第三者へ部屋を貸してしまうことです。借主が海外や出張などで半年間、部屋を空け他の人へ貸してしまう事も原則禁止とされいます。不動産用語で「無断転貸」と言います。

賃貸借契約の解除と建物の明渡し

請負人「まず入居者本人に対し、賃料不払いによる賃貸借契約の解除と建物の明渡しを要求し、いま住んでいる人にはすぐに退去するようお話ししてください。応じてもらえなければ、訴訟で解決するしかありません。訴訟を起こす場合、契約の解除は入居者に対して行いますが、建物の明渡し請求は入居者と又貸しの相手の二人を被告とすることが大事なポイントです」

こうした信頼関係を壊す重大な契約違反には、強い態度で毅然と対応すべきだと思います。

〈つづく〉