【1分小話】つぶやく「イチイのトラブル請負人」
「失敗しない賃貸経営の極意」大家さん応援物語をコラムでお送りします。

赤の他人で頭割り?!家賃払えるの?

心配そうな表情をされていました。

大家さん「友人関係だという女子大生2人からこう頼まれた。『私たちを一緒に2Kの部屋へ入居させてください。家賃も光熱費も頭割りで半分になるから助かるんです。』しかし親・兄弟ならともかく、赤の他人同士ではちょっとねぇ。お断りしようと思うんだが・・・」

請負人「これは〝ルームシェア〟という住まい方で、最近は決して珍しくありませんよ。オーナー様は、1人が退室してしまうと家賃が払えなくなるのではと心配かと思いますが、ルームシェアの貸し方にも(親族ではない人たちが同居する場合の)ノウハウがあるんです。」

■ルームシェアとは
ルームシェアとは、一般賃貸で家族以外の人と共に暮らすことを言います。シェアハウスとの違いは、一つの住戸に複数で契約することを言います。

ルームシェアとしての貸し方

請負人「まず賃貸借契約書には、借主として2人に連名で記載してもらうほか、連帯保証人についても2人のそれぞれの親などを立てていただき、同じく連名で記載します(もしくは、家賃債務保証会社と契約する方法もある)。こうすれば、1人が退室したとしても契約関係は継続されるので、問題が起きても対処できるでしょう」

空室が長期化する時代だけに、しっかりとリスク管理をしたうえで、新しい貸し方にもチャレンジするときだと思います。

〈つづく〉