オンライン内見は3割と大幅増、さらなる普及へ

株式会社リクルートが今秋発表した「賃貸契約者動向調査(首都圏)」によると、入居者に「賃貸で魅力を感じるコンセプト」を尋ねたところ、「防災賃貸住宅」が初めて1位になりました。

近年は地震に加え、夏には記録的な豪雨や台風に見舞われる日本。
気候変動による昨今の防災意識の高まりが、賃貸住宅の選択にも及んできたようです。

今回の調査結果のポイントについてリポートいたします。

〈本調査は、同社の調査研究機関「SUUMO(スーモ)リサーチセンター」が今年6月、21年度に賃貸住宅へ入居した首都圏の18歳以上の男女(1282サンプル)にアンケートを実施〉

賃貸契約者動向調査(首都圏)/2021年4月~2022年3月入居者対象

SUUMOリサーチセンターが発表した「設備に対する満足度」では、「24時間出せるゴミ置き場」が6年連続1位。宅配ボックスと非接触キー、遮音性能の高い窓は、満足度の順位が前回調査から5ランク以上アップしました。

設備の満足度は宅配ボックス等が上昇

設備に対する満足度

1位は「24時間出せるゴミ置き場」。入居者にとって、時間に決まりのないゴミ置き場はとても嬉しい設備で
す。通常のゴミ出しは曜日や時間に決まりがあるので、万が一の時があっても安心して暮らすことができます。

デザイナーズ物件より「防災」に魅力

デザイナーズより防災

1位は防災賃貸住宅(約36%)、2位はデザイナーズ賃貸住宅(29%)。3位の子育て世帯向け(約22%)はファミリー世帯の過半数から支持されました。

見学物件数は平均2.9件、減少傾向に歯止め

近年減少していた見学物件数は平均2.9件(今回の21年度)で、19年度と20年度の2.7件を0.2件上回っています。

オンライン内見は28%、前年より大幅に増加

特に増えたのが「内見はオンラインのみ」(約21%)で、前回より約7ポイント増加。
「内見はオンラインと対面を併用する」は約7%でした。

オンライン&対面併用派は4~5物件を見学

「内見はオンラインと対面を併用する」場合の見学数は平均「4~5物件」が4割を占めて最多。「6物件以上」は約2割にとどまっています。一方、「内見はオンラインのみ」の場合は最多の4割超が「1物件のみ」の見学でした。

今回の調査結果について、SUUMO副編集長の江原 亜弥美さんは次のようにコメントしています。

〈つづく〉

(この記事と画像の出典:株式会社リクルート 公式サイト)

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