「長期修繕計画の作成」が一丁目一番地!

(第16話よりつづく)
前回に引き続き、国土交通省が建物メンテナンスの重要性をオーナーに啓発するために作成した『民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック』をご紹介します。

▼前回の記事はコチラ
〈第16話〉【計画修繕のススメ 1】まずは「長期修繕計画」作りませんか

今回は計画修繕(定期的なメンテナンス)の流れと、一丁目一番地(最優先課題)の「長期修繕計画の作成」について考えてみましょう。

まず初めにオーナーは建物の各部位(屋根、外壁、階段・廊下、給排水管等)や外構などに関して、それぞれどのタイミングで点検や修繕を行い、どのくらい費用が掛かるのか、把握することが大切です。

また、室内の設備(給湯器、浴室、キッチン等)についても、交換する周期や費用の目安を理解しておく必要があります。
これらの設備は生活スタイルや入居者ニーズなど時代の変化に応じ、交換のときにグレードアップをすることが望ましいでしょう。

そして、その準備のために「点検チェックシート」と「長期修繕計画」を作成する必要があります。
これにより、いつ頃どのような修繕を行うべきで、どの程度の費用が掛かるのか、見通すことができるからです。

例えば木造10戸(1K)の場合は、次のようなイメージになります(出所:民間賃貸住宅の計画修繕ガイドブック)。          

賃貸業のお手本は“農業”!

このような「計画修繕」が賃貸経営においてなぜ重要なのでしょうか。
イチイのリフォーム部門「管理部・建物管理課」ではこう話しています。

『建物はいわば〝生き物〟ですから、メンテナンス(手入れ)が定期的に必要になります。
例えば生産農家さんは種をまき、毎日手入れをして大事に育て、市場に出荷しているのはご存じの通りです。
それと同じく建物も、手入れをすることで育っていく(商品価値が上がる)ものだと考えます。
賃貸経営は、美味しい野菜を作ることと何ら変わりません。
計画修繕によって快適な居住環境を維持しユーザーから支持されれば、おのずと入居率は上がっていくと思います

次回以降は「定期点検はなぜ必要なのか」「オーナーは修繕に欠かせない資金をどう確保すれば良いのか」等についてリポートします。  

<つづく>

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