【住まいのヒットワード番付2022】東日本は「18歳成人」に関心集まる

(前回よりつづく)
不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」(以下、ライフルホームズ)は昨年末、全国の不動産会社向けアンケート(11月初旬実施)をもとに、調査リポート『住まいのヒットワード番付2022』を発表しました。

▼前回の記事はコチラ
〈第17話〉「建材高騰」「不動産DX」「給湯器不足」が2022年のヒットワード!(LIFULL HOME’S調べ)

今回は、この調査結果に対する専門家の総括と不動産会社の声を紹介します。

ライフルホームズ総研 チーフアナリスト
中山登志朗氏

東京はテレワークの実施率が高いので、共用部にワークスペースが用意されたマンションへの注目、および郊外での住宅ニーズの広がりに対し、特に東日本で関心が集まりました。

一方、ゼッチエムはカーボンニュートラルに向けて今や大手マンションデベロッパーがこぞって取り入れる〝半標準仕様〟。2019年に関西から普及が始まったため、やはり西日本で注目度が高いです。

また、住宅価格や地価は東京を含む首都圏の上昇が目立つため、首都圏では先行きを不安視する傾向があります。

同様に住宅価格上昇の救済策となる住宅ローン控除についても、価格の高い東京など東日本で関心が高いようです。

なお、民法改正により22年4月から18歳成人が認められた件は、単身世帯が50%を超える東京(20年国勢調査)では若年層の流入が多いため、主に東日本で注目されたのだと思います

【不動産会社の声】地価上昇で付加価値の高い物件を顧客へ

【ワークスペース付きマンション】

働き方改革、ウィズコロナという言葉も一般化し、大手企業を中心とするリモートワークなど場所にとらわれない働き方は今後も続くと思います(東京都)

【住宅地価上昇】

お客様の多くが希望よりも狭小の物件を選ばざるを得ない状況ですので、より付加価値を見出して物件を紹介しています(東京都)

【ゼッチエム】

当社の不動産開発でもZEH(ゼッチ)マンションの検討が多かったですね(大阪府)

※この記事の出典:株式会社LIFULL(ライフル)公式サイト

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