前回に引き続き、省エネ性能についてお届けします。

省エネ性能を多段階で評価し、ラベルとして表示

国土交通省が住宅の省エネ性能の(広告等での)表示ルールを定め、来年4月(予定)からはこれを表示しない新築の事業者(建物オーナー、サブリース業者など)には「勧告」等の指導が行われます。

住宅については以下の内容を表示しなければなりません。

住宅についての表示ルールとは

住宅についての表示ルールは今後、所定の表示ラベルを販売・賃貸時の広告に掲載するほか、事業者のホームページなどに掲載することとしています。

表示内容は次の通りです。

  1. の省エネ基準から0~30%削減まで段階的に表示可。再生可能エネルギー利用設備がある場合、最大50%削減まで表示可
  2. 断熱等の性能:断熱等性能等級1~7により段階的に表示

所定の表示ラベルは、共同住宅版としてイメージ図が公表されました。

なお、既築の建物については、建築時に省エネ性能を評価している場合は、今回定められる新築と同様の表示をすることが推奨されています。

光熱費上昇で加速?脱炭素へZEH普及

こうした流れを受けて、省エネと断熱、創エネの最新設備によって脱炭素をめざす住宅「ZEH(ゼッチ)」が普及してきたことは見逃せない動きです。

ZEHとは「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称で、太陽光発電などの自然エネルギーを利用して家庭のエネルギー収支を(プラスマイナスで)ゼロ以下にする住宅のことをいいます。

省エネや断熱などの効果として光熱費を抑えられるところが、入居者の大きなメリットです。

前号で報告したように家庭の電気料金が大幅に上がることから、生活を守るために節電(省エネ)は始めざるを得ないでしょう。

そんなユーザーの意識の変化に私たちも対応が求められます。新築でも既築の住宅でも、これからは「省エネ対策」を進めていく必要があると思います。

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